「Excel」の互換、無料のApache OpenOffice「Calc」を使う
ご存知、Excelはマイクロソフト社が開発した表計算ソフト。表、グラフ、チャートなどを作成し、データを整理、分析、計算することができます。ビジネスには欠かせないアプリケーションですが、個人で購入するとなると、ちょい高い価格です。
Excelは、Microsoft Officeのパッケージ商品で、Excelの他にワープロソフトWord、プレゼンソフトPowerpoint、データベース作成ソフトaccessなどが入っています。このMicrosoft Officeの互換ソフトに、Apache OpenOfficeという無料のものがあります。
表計算ソフト「Calc」
Excelのような表計算ソフト「Calc」があります。
表計算ソフトですが、機能の違いがあります。Excelは、強力なデータ分析機能を持ち、ビジネス分野でよく使用されています。Calcは、オフィス向けのユーティリティとして、プレゼンテーションやレポート作成などのための機能がより充実しています。
インターフェースにも違いがあり、Excelは、リボンインターフェースを使用しています。Calcは、古いバージョンのExcelのような伝統的なメニューとツールバーを使用していますので、私は使い勝手は良いですね。
Apache OpenOfficeはこちらでダウンロードできます。
▶ https://www.openoffice.org/ja/
ExcelとCalcの違い
機能やインターフェース以外の代表的な違いを以下にあげます。
ファイル形式が違う
Excelは、拡張子が「.xlsx」のXMLベースのファイル形式を使用。Calcは、OpenDocument形式の「.ods」ファイルを使用。また、両者とも、お互いの古いバージョンのファイル形式「.xls」「.sxc」をサポートしている。
関数式の違い
引数の区切り: Calcでは引数をセミコロン(;)で区切り、Excelではカンマ(,)。
例 Calcでは「SUM(A1;B1;C1)」、Excelでは「SUM(A1,B1,C1)」
日付と時刻のフォーマット: Calcでは「;」、Excelでは「/」。
2023年3月31日の場合、Calcでは「2023;03;31」、Excelでは「2023/03/31」
テキスト関数、統計関数:などのも違いがある
マクロの違い
マクロ言語: Calcは、独自のOpenOffice Basicを使用、ExcelはVisual Basic for Applications(VBA)を使用。
オブジェクトモデル: 異なるオブジェクトモデルを使用、プログラムでマクロを操作する際のコードの書き方が異なる。
アドオン: Calcには、PythonやJavaなどの言語を使用して作成されたアドオン。Excelには、.NET Frameworkを使用して作成されたアドオン。
ファイルの受け渡し
Excelの「.xlsx」ファイルを、Calsで開くことができますが、合成セル内の文字が、複数連なって表示されます。
データのやり取りは、お互いの古いバージョンのファイル形式「.xls」「.sxc」で行うのよいですが、一部の機能については互換性がないため、不具合が発生することがあります。
ExcelにはCalcにない機能がいくつかあります。Excelには「PivotTable」や「PowerPivot」、「Power Query」などの機能があります。また、マクロ言語も違うため、一部の機能が失われる可能性があります。
CalcでExcelのファイルを開いた場合、ExcelのフォントがCalcにない場合、フォントが変更されたり、適切に表示されなかったりすることがあります。
最後に
私は、長年Calcを使用しています。たまに、友人のExcelを操作する場合がありますが、設定項目が多いので、迷うことが多いです。その点、Calcはシンプルで使い勝手がいいです。
ビジネスで使用するならば、Excelをオススメします。
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