40代主婦がパートを辞めてデリヘルへ――本当にパートより稼げるのか?
「時給1,300円のパートなんて馬鹿らしい。デリヘルなら90分で何千円、いや1万円近く稼げるらしい」
そんな話を聞けば、家計に悩む40代主婦が心を動かされても不思議ではない。
特に子供にも金がかかる。食品も光熱費も上がる。週4日パートへ出ても、手取りはなかなか増えない。

だったら、短時間で高収入。
デリヘルの方が効率いいんじゃないか?
しかし、ここには猛烈な勘違いがある。
「1本の単価」と「1日の収入」は別物なのだ。
デリヘルは本当にパートより稼げるのか
たとえば普通のパートなら、時給1,300円で5時間働けば6,500円。暇でも忙しくても、基本的には働いた時間に対して給料が出る。
ところが歩合中心の仕事なら事情が違う。
仮に90分1本で9,000円もらえる店があったとしても、6時間待機して客が1人なら、その日の収入は9,000円。
「90分で9,000円!」だけ見れば高収入だが、家を出てから帰宅するまで7時間使っていたら、実質的には普通のパートと大差なくなってくる。
しかも0本なら、その日はほぼゼロ。(俗に言う、「お茶ひき」。)
逆に2本、3本と続けば一気に稼げる。
つまりデリヘルは、時給が高い仕事ではない。客が付いた時だけ単価が高い仕事なのである。

ここを間違えると痛い。
40代主婦だからこそ厳しくなる条件
さらに40代、それも東京中心部ではなく、関東郊外となれば、若い女性が多数動く巨大繁華街とは市場が違う。
もちろん熟女や人妻を好む客はいる。
40代だから需要がないわけではない。
しかし、「40代主婦」というだけで毎日予約が埋まるほど甘くもない。
新人期間が終われば、写真、接客、相性、リピーターの有無によって差が広がる。
週末夜に出られる独身女性と違い、子持ち主婦なら「平日10時から15時まで」のように出勤時間も制限されやすい。
つまり、求人広告に書かれた最高日給ではなく、自分が出勤できる時間帯に、実際何本の客が付くのかが重要なのである。
収入以上に怖い身バレと健康リスク
そして最大の問題は、金以外のリスクだ。
性感染症のリスクはゼロにはならない。無症状のまま感染しているケースもあり、定期的な検査や健康管理は必要になる。
さらに身バレがある。
近所の知人、夫、子供の関係者に知られたらどうするのか。
ネットに掲載された写真は、店を辞めれば世界から完全に消えるとは限らない。

客とのトラブルやストーカー的行為、精神的ストレスも考えなければならない。
稼げなかったとしても、身バレや健康リスクまでゼロになるわけではない。
ここが普通のパートとの決定的な違いだ。
税金や契約も「普通のパート」とは違う
そして見落とされがちなのが契約と税金だ。
働き方によっては通常のパートの「雇用」とは違い、業務委託のような形になることもある。
現金でもらったから税金とは無関係、というわけでもない。
所得の種類や金額によっては確定申告などが必要になる。
つまり、表示されたバック金額がそのまま自由に使える「手取り」とは限らないのである。
パートを辞めてから始めるのは順番が逆
だから俺なら、こう考える。
パートを辞めてからデリヘルへ行くのは順番が逆だ。
月20万円稼げるという広告を見るのではない。
実際に自分が使う時間、待機時間、交通費、美容代、税金などを含めて、
「結局1時間あたりいくら残ったのか」
を見るべきなのである。
そして、それ以上に重要なのが、
その金額と引き換えに背負うリスクに納得できるのか。
パートなら月10万円。
デリヘルなら月15万円。
数字だけ見れば5万円増えた。

しかし、その5万円のために、感染症への不安、身バレ、家庭への影響、客とのトラブル、収入ゼロの日まで抱えることになるなら、本当に「5万円儲かった」と言えるだろうか。
高収入ではなく「高単価・不安定」と考えた方がいい
もちろん、向いている女性ならパートより遥かに稼ぐこともあるだろう。
だが全員ではない。
むしろ関東郊外の40代子持ち主婦なら、
「短時間で楽々高収入」ではなく、「高単価だが仕事量が保証されない完全歩合型サービス業」
くらいに考えておいた方が現実に近い。
高収入という言葉だけ見てパートを辞める。
それは、給料という安定を捨ててから、客が来るかどうかのギャンブルを始めるようなものだ。
風俗で一番怖いのは、稼げないことだけではない。
稼げなかったのに、リスクだけは背負ってしまうことなのである。