志麻さんの古民家、なぜ4年近くたっても完成しない?長すぎる改装を調べてみた

日本テレビ系「沸騰ワード10」で続いている、伝説の家政婦・タサン志麻さんの古民家改装企画。

芸能人がやって来て、床を張る。壁を直す。天井を張る。納屋を改装する。そして作業が終わると志麻さんの料理をみんなで食べる。

楽しい企画なのだが、ずっと見ていると一つの疑問が浮かんでくる。

「この家、いったいいつ完成するの?」

改装開始から、もう4年目前

この古民家改装は一度きりの企画ではない。何年にもわたって繰り返し放送されている。

2026年9月の放送でも、番組では「改装開始から4年目前」と紹介され、母屋では天井板を張る作業などが行われていた。

築120年級の古民家なのだから、普通の住宅リフォームより手間がかかるのは当然だ。古い柱や梁を残しながら直したり、自分たちでDIYしたりすれば、工事はさらに長くなる。

それでも「4年近くたって、まだ母屋を作っている」となれば、視聴者が「長くないか?」と感じても不思議ではない。

普通のリフォームなら何年もかかるのか

古民家再生は建物の状態によって大きく違うため、一概には言えない。

ただし、専門業者が行う一般的な古民家再生では、半解体を伴う大規模工事でも数か月、全体を大きく直す工事でも半年程度が一つの目安とされている。

もちろん、これはプロが工程を組んで連続して施工する場合の話だ。

志麻さん宅のように、古いものを残し、DIYを楽しみ、出演者が参加し、その様子そのものを番組にする改装とは条件がまったく違う。

つまり「古民家だから4年かかる」のではなく、「このやり方だから4年近く続いている」と考えたほうが自然だろう。

完成しないほうがテレビでは面白い?

ここからが、この企画の少し妙なところだ。

住宅リフォームの目的は、本来「完成させて住むこと」にある。

ところがテレビ番組にとって価値があるのは完成した家だけではない。

芸能人が来る。初めて工具を使う。失敗する。驚く。作業する。志麻さんが料理を作る。みんなで食べる。そして「続きはまた次回」となる。

極端に言えば、完成までの過程そのものが何度でも番組になる。

家が完成すれば、当然「古民家改装」という長期企画にも一区切りついてしまう。

だからといって、番組側が意図的に工事を遅らせていると断定できる材料はない。しかし、結果として「完成しない状態にテレビ的な価値が生まれている」のは確かだ。

もし自分の家だったら、同じペースで待てるだろうか

ここで一度、テレビを離れて普通の家族として考えてみたい。

新しい家を買った。早くキッチンを使いたい。自分の部屋を完成させたい。家族で落ち着いて生活したい。

そう考えれば、できるところから職人に頼んで、なるべく早く住める状態にしたいと思う人のほうが多いだろう。

ところが番組では、芸能人がやって来るたびに少しずつ工事が進み、それが一つのイベントになる。

そこに「生活するための家」と「テレビで見せるための家」の目的の違いが見えてくる。

※画像は記事内容をもとにAIで作成したイメージです。実際の家族構成や住宅内部を再現したものではありません。

テレビだから許される「終わらない改築」

志麻さんの料理やDIYそのものを否定する話ではない。古い家を自分たちの手で直していく楽しさもあるし、古材を残すことにも意味がある。

ただ、何年も続けば、「まだやってるの?」とツッコミたくなるのも視聴者として自然だ。

テレビ番組は視聴され続けることで成立する。人気企画なら、できるだけ長く続けたい事情もあるだろう。

だからこそ、この古民家は少し特殊だ。

普通の家なら「早く完成すること」が成功。テレビでは「完成するまで長く楽しめること」も成功になる。

家づくりとして見るから妙に感じる。しかし長期テレビ企画として見れば、むしろ非常によくできた仕組みなのかもしれない。

とはいえ視聴者としては、やっぱり言いたくなる。

志麻さんの家、そろそろ完成させてあげてもいいんじゃない?

【編集者が思うこと】

志麻さん夫妻が楽しんでやっているなら、それはそれでいい。でも子供にとっての3年、4年って、大人よりずっと長いんだよね。新居や自分の部屋を楽しみにしていたら、気づけばずいぶん大きくなってしまう。テレビ的には「まだ続く!」でも、子供の成長だけは待ってくれないぞ。

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